北海道ならではの持続可能な生き方を探求。
富良野・ニセコ・知床を巡る 7泊8日のエコロジカルジャーニー 旭川空港IN　／　女満別空港OUT

旅の始まりに胸を高鳴らせながら、旭川空港に到着。貸切のジャンボタクシーをチャーターして、最初の2日間を過ごす富良野へと向かいます。最初に訪れるのは、富良野で最大級の規模を誇る観光農園「フラワーランドかみふらの」です。

約10万平方メートルの敷地には、四季折々の美しい花々が咲き誇り、背景には富良野盆地と十勝岳連峰の大パノラマが広がっています。効率的に鑑賞したいなら、園内の絶景コースを約10分で巡るトラクターバスがおすすめ。（運行期間：6月〜9月末）

花の絶景を堪能した後、富良野市内の宿にチェックイン。富良野には、富良野大地の地中深くから汲み上げた温泉が楽しめる新富良野プリンスホテルや、開放感のあるレストランで、無農薬・減農薬の野菜を始めとする地元食材を使った絶品料理が味わえるフラノ寶亭留など、魅力あふれる宿泊施設が多いため、宿選びは旅の大きな楽しみの一つと言えるでしょう。

2日目は、丸一日を「富良野自然塾」で過ごします。この施設は、元々ゴルフコースだった広大な敷地を自然の森に再生し、2005年から環境教育事業を行っています。

ここでは、植樹体験をはじめとするワークショップを通じて、自然の重要性を再認識し、持続可能な未来への指針を得ることができます。また、プランをカスタムし、キャンプ、アウトドアサウナ、釣りなど、季節に応じたアクティビティも楽しめます。（※プランに応じて、料金・実施期間・人員は異なります）

夕刻、富良野自然塾を後にし、富良野市内のホテルへ。おいしいディナーとお風呂で一日の疲れを癒やしながら、富良野の自然の尊さに思いを馳せてみましょう。

ホテルをチェックアウトし、タクシーでニセコへ向かいます。まずは、グリーンシーズンの人気アクティビティの一つ、ラフティングに挑戦！尻別川に代表されるニセコの清流に身を預けて、爽快な水しぶきを浴びながらスリル満点のひとときを過ごしましょう。

ニセコの美しい水と緑を満喫した後は、本日の宿「坐忘林」へ。日本の伝統的な「和」とモダンな感性が融合した空間での滞在を楽しめます。地産地消のお食事は、旬の食材を活かした北海道の風土を体現する美しさで提供。

また、全ての客室に源泉かけ流しの温泉が配されており、床暖房や融雪設備としての利用も含め、環境への配慮がなされた宿で優雅な滞在を楽しみましょう。

今日も引き続きニセコの大自然を満喫していきます。この日、最初に挑戦するのは、サイクリング。ニセコは、広々とした美しいコースが整備されており、有名なレースの開催地としても知られるサイクリングの名所です。視界いっぱいに広がる空と大地を眺めながら、どこまでも続くような真っ直ぐな道を自転車で疾走する、そんな北海道ならではの開放感を全身で感じてください。

次に訪れるのは「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」です。冬はスキー場として賑わうこの広大なゲレンデは、グリーンシーズンになると在来種の高山植物や美しい花々が生い茂るトレッキングスポットへと姿を変えます。例年7～9月に運行するサマーゴンドラを利用すれば、高山植物へのアクセスもぐっと手軽になります。（※詳しい運行日程は公式サイトをご参照ください）

また、ニセコ東急 グラン・ヒラフは、「環境・体験・地域」の3つの観点で、雪山の保全活動や野生のキタキツネとの共存を目指した寄生虫の駆除事業など、持続可能な自然や生態系を守るための活動も推進しています。そんな背景を意識しながら、ニセコの美しい自然に浸ってみましょう。

大自然を心ゆくまで堪能したら、リゾートホテル「綾ニセコ」にチェックイン。ニセコを象徴する羊蹄山を一望できるこのホテルは、最上階に位置する100％かけ流しの天然温泉露天風呂付きラグジュアリースイートから、特別な絶景を楽しむこともできます。

宿をチェックアウトしたら、日本有数の透明度を誇るカルデラ湖「支笏湖」へと向かいます。日本最北の不凍湖としても知られるこの湖は、年間を通してカヌーやカヤックが楽しめます。透き通る湖面に船を走らせながら、おいしい空気を胸いっぱいに吸い込みましょう。

支笏湖を含む支笏洞爺国立公園支笏湖地区は、脱炭素、脱プラスチックなどを通してサステナブルな観光地づくりを実現していく「ゼロカーボンパーク」に指定されています。

この日は湖畔に佇む「丸駒温泉旅館」に宿泊。こちらの宿の見どころは、全国で約20ヶ所しかないという足元湧出湯の天然露天風呂。湯船と湖が岩場で隔てられているだけの野趣あふれる造りで、湖の潮位と温泉の高さが連動する国内でも非常に珍しい温泉です。支笏湖の大自然と一体となったかのような感動に浸りましょう。

また、水は必要な分だけ支笏湖から採取し、電力は自家発電するなど、自然環境を守るための取り組みも行っています。

朝、支笏湖を後にしてタクシーで新千歳空港へ。女満別空港へと空路で移動した後、陸路で知床五湖へと向かいます。知床半島は世界自然遺産に登録されており、北海道を代表する景勝地の一つとして知られています。その中でも雄大な知床連山を背景に生い茂る原生林の中に神秘的な5つの湖が潜む絶景が広がる知床五湖は、特に人気の観光地となっています。

本日のメインアクティビティは、知床の自然に精通したガイドとともに知床五湖の見どころを巡るツアーです。美しい自然景観をただ眺めるだけでなく、専門家の貴重な話を聞いたりと、たくさんの学びにあふれた時間になるはずです。

この日はオホーツク海に面するウトロ港やその周辺の高台にホテルや旅館が点在するウトロ温泉に宿をとります。大海原や港の情趣ある風景を一望できる展望大浴場や露天風呂を備えた施設も多く、オホーツク海に夕日が沈みゆく美しい夕暮れの時間はこの日のハイライトです。

今日は一日、知床の海の自然を心ゆくまで満喫しましょう。朝は、道内屈指の釣りスポットとして人気のウトロ港周辺で釣り体験に挑戦。必要な道具が全てレンタルでき、経験豊富なガイドが丁寧にレクチャーしてくれる釣り体験ツアーもあるので、初心者でも安心です。

釣り体験を終えたら、ウトロ港から観光船に乗り込んで、世界自然遺産・知床の大自然を海の上から満喫する旅へと出発しましょう。

港を出発すると、険しい断崖絶壁がそそり立つダイナミックな景観、アイヌ語で「神の水」を意味するカムイワッカの滝の美しい姿など、地上からは目にすることができない知床ならではの景色が広がります。

運がよければ、ヒグマなどの野生動物の姿を船上から目撃できることも。（※航行ルートや所要時間は観光船のプランによって異なります）

知床の海をたっぷり体験した後は、ウトロ港からほど近くの小高い丘の上に位置する「夕陽台」の展望台に訪れてみましょう。その名の通り、知床随一の夕陽の名所として知られ、「知床八景」のひとつにも数えられています。

心癒される美しい景色を満喫したら、ウトロ温泉の宿へ。この旅もいよいよ明日が最終日。温泉にゆっくり浸かって、数日間の旅の疲れを癒しましょう。

最終日の朝。宿をチェックアウトしたら、タクシーで女満別空港へ。胸いっぱいの思い出を抱えながら、それぞれの帰路に就きましょう。

いかがでしたか？富良野、ニセコ、支笏湖、知床半島…北海道が誇る自然や風土の数々は、ただそこに存在するだけでなく、その土地に暮らす人々に共有されているサステナブルな共生意識や、旅行者へのホスピタリティによって守られ、継承されていることを肌で感じることができるはずです。そして、この旅から得られた充足感や知見は、きっとあなたの日常生活をより豊かにしてくれるはずです。