史跡 北黄金貝塚
伊達市の噴火湾を望む丘陵に位置し、絶景が広がる集落遺跡。貝塚を中心とした縄文前期・中期(約7,000年~4,500年前)の史跡です。道内最大級の貝塚をはじめ、竪穴建物や墓、水場遺構などが発見され、漁労を中心としたこの地域の生活文化がわかります。生活様式や食生活においては、本州の縄文人と大きな違いが見られ、この違いが後の北海道独特の文化につながっていったと考えられています。毎年8月に開催される「だて噴火湾縄文まつり」では、縄文にちなんだアトラクションや縄文文化体験コーナーがあり、縄文人や縄文文化に対する興味の扉を開くきっかけとなるはずです。
北黄金貝塚を訪れる前に、千歳市にある大規模な集団墓「キウス周堤墓群」とその発掘調査の様子や出土品を展示している「千歳市埋蔵文化財センター」に立ち寄ることで、より縄文文化への造詣が深められるでしょう。また、北黄金貝塚から洞爺湖町まで足を延ばすと、約5,500年~約4,000年前の暮らしを知る上で貴重な遺跡「入江・高砂貝塚公園」もあります。
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史跡 大船遺跡
函館市から約30km離れた南茅部エリアに位置する縄文時代中期(約5,500年~約4,000年前)の大規模な集落遺跡。1996年に発掘調査が行われ、大型竪穴建物を含む約100軒の住居跡が確認されました。大船遺跡は住居の規模が大きいことが特徴で、中には深さ2m、直径10mを超える大型竪穴建物跡もあります。遺跡では現在、竪穴建物や盛土遺構を復元している「縄文のにわ」や、植樹により当時の環境の再現を目指している「縄文の森」のほか、体験学習広場もあり、沿岸地域における縄文時代の生業や精神文化を肌で感じることができるでしょう。
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史跡 垣ノ島遺跡
函館市南茅部エリアに位置し、垣の島川沿岸の海岸段丘上にある集落遺跡。「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録が正式決定した翌日から一般公開がスタートしました。垣ノ島遺跡は縄文時代早期から後期(約9,000年~約3,000年前)の縄文人の生活の痕跡が残された遺跡です。長さ190mにわたって「コ」の字型に土を盛り上げた国内最大級の盛土遺構や竪穴建物跡などが、縄文時代とほぼ変わらない姿で現在まで残されています。盛土遺構からは土器や石器、貝や魚の骨などが出土しており、祭祀や儀礼の場だったと考えられています。発掘調査の体験もでき、縄文文化を深く探求できます。
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函館市縄文文化交流センター
垣ノ島遺跡に隣接し、縄文文化の発信拠点として2011年に開館。北海道唯一の国宝「中空土偶」を常設展示しています。中空土偶は、1975年に旧南茅部町(現函館市南茅部地域)において発見されたものです。南茅部の「茅(かや)」と、中空土偶の「空(くう)」を合わせた「茅空(かっくう)」の愛称で親しまれ、その美しい表情やボディラインから「北の縄文ビーナス」と呼ばれることもあります。縄文時代後期の特徴が表現された国内最大級の土偶は一見の価値ありです!中空土偶のほかにも、函館市の縄文遺跡から出土した土器や石器が多数展示されており、ミニチュア土器づくりや縄文編みなどを体験することもできます。
※現在、新型コロナウイルス感染症対策のため、体験できるプログラムを限定しています。
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「道の駅」縄文ロマン 南かやべ
函館市縄文文化交流センターに併設されている国内唯一の「国宝のある道の駅」。地元の特産品と縄文にちなんだアイテムを販売しています。北海道土産で人気の焼き菓子「モナスク」の中で、この道の駅で手に入るのが中空土偶をモチーフとした抹茶ガゴメ昆布風味です。モナカのパリパリとした皮とラスクのサクサク感が絶妙にマッチした逸品で、国宝見学記念としてもオススメ!また、縄文人がよく食べていたクルミを混ぜ込み、上からもクルミパウダーをトッピングしたソフトクリーム「じょうもんクルミソフト」も大人気です。